徒然なるままに生活しない為の備忘録

地方国公立大のM1。物理専攻。思いついたこととか、日々の日記とか。

3年後期、終了。~例の感染症の影響とチーム研究の難しさ~

あっという間だった。

 

新型コロナウイルスの影響もあり、弊学では一年間を通してオンライン授業を基本的に採用する運びとなった。一部実験の授業は大学に足を運んで実験を行ったが、座学は完全にオンライン授業となった。おかげで単位取得は楽だったし、自分のペースで学習を進められるという利点もあったが、クラスの仲間と顔を合わせる機会が減ってしまったのがかなりの痛手だったように思う。私の「友人ネットワーク」なるものは、アルバイトを除けばほぼクラスの仲間に依存しており、「自発的には会いに行ったり話しかけたりはしないものの、会えば楽しく会話ができる程度の友達」と会えないことは、一抹以上の寂しさがあった。

 

私は「先進なんたらプログラム」というものに参加しており、一年早く研究室に参加し、ある程度本格的な研究を1年間行わせてもらっていたが、これに関しても新型コロナウイルスのあおりを受けてしまうこととなった。4人チームで研究を行っていたのだが、普段の通学がない分、なかなか4人そろうことができず、特に前期はほぼ無為な時間を費やしてしまった。また、新型コロナウイルスとは一切関係ないのだが、チームで研究することの難しさも、身に染みて感じる一年となったように思える。ふつう、研究、こと自発的な研究というのは、「皆やる気に満ち溢れており、アイデアがあればすぐ意見交換を行い、研究をより良い方向につなげていける」という前提が成り立っているように思っていたのだが、自分含め、なかなかモチベーションの管理が難しかったことに加え、一人がさぼるとみんなのやる気が著しく低下する、といった「腐ったリンゴ理論」も働き、理想的なペースでの研究ができなかったという反省がかなり重くのしかかっているという状況である。また、連絡してもなかなか返信を返してくれないことも、個人的にフラストレーションが溜まってしまった要因になってしまった。

 

愚痴ばっかり言ってもしょうがないので、建設的に、こういった状況はどうすれば回避できたかを、

・理想論ではなく

・私ができたであろう範囲で

・具体的に

書こうと思う。

 

まず、

情報共有は①素早く迅速に、②オンラインで、③一元管理で行う

これが大事だろう。

①に関しては面倒になりがちだが、私が所属している研究室ではSlackを採用しているため、可能ではあったと思う。先述した、「なかなか返信を返してくれない」問題に関しては、当人に建設的な意見を述べ、協力してくれるよう対応するしかないだろう。また、いわゆる「未読無視」をする輩についても(研究よりも優先する用事があることに私は心底驚いているのだが)、高圧的な態度で接せずに、建設的な対応を心掛けるべきだったと思う。

②と③は関連するのだが、ノートなどに情報をまとめても、ノートが置いてある場所に行かなければ情報を共有できないし、人によっては「字が汚い」という理由で筆記を嫌がる人もいるし、なにより面倒くさいし、加筆修正ができないしで、デメリットが目立つ。Slackやgoogleスプレッドシートをもっと早い段階で活用できていれば、このような事態も多少はましにはなったと思う。

 

また、上記の内容に関連して、

『できなかった』『わからなかった』は必ず報告する。1日調べてわからないことは研究仲間、院生の先輩、先生に必ず質問し、それに関しても情報共有を行う

これも非常に大事だった。

人によっては、「わからなかった」「できなかった」を「自分の勉強不足・知識不足」のせいにして、「勉強します。調べてみます。」となることがある。これ自体は素晴らしい姿勢ではある。あるのだが、「勉強不足」というのは一朝一夕で解消されるような表面的な問題ではない。「勉強不足」を言い訳にして質問から逃げるのはただのエゴである、私はそう感じる。また、単に技術的な問題で研究が行き詰ってしまうこともあるので、これに関してもすぐ院生や先生に質問するべきである。

―ああいけない。「べきである。」は理想論だ。他人に「べきである。」の理想論を垂れ流すのはただのオナニーだ。美人のオナニーは見ていて気分がいいが、そうでない場合は吐き気を催す。そしてこの文脈でいう「美人」、つまり「べきである」と言って他人を動かせるようなカリスマはそうそういない。たいていの場合では、「自分は凡人である」という仮定は真である。

「これに関してもすぐ院生や先生に質問しよう。まずは自分がそういった態度を示すのが大事。」

―これでましになった。

 

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話は少しそれるが、上の話題に関連して、

「授業や発表を聞いて質問が1つ以上浮かんでこないのは、その授業や発表のレベルが当人にとって低すぎるor高すぎる、もしくは真面目に聞いていないことを意味する」

というのは、ここ1, 2年感じていることである。

自分で言ってて自分で耳が痛いのだが、「質問する」は自分が思っている以上に重要なことだと思う。

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さらに、上記の内容に関連して、

注意・叱責・陰口では人は動かない

これも重要なことだと思う。

これに関しては具体的な解決策が思いつかないので、カーネギーの「人を動かす」でも読んで勉強することにする。

 

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

 

 

さて、今までずっと「(チーム)研究はうまくいかなかった」という主張だった。

しかし、担当の先生方は

コロナウイルスの影響下でここまで進むとは思わなかった」

「4年生でも難しい内容に取り組んでいるんだから自信を持ってよい」

「素晴らしい研究だと思います」

と言ってくださった。

研究で学んだことを生かせるよう、まずはこの春休み、鍛錬を怠らないようにしたい。